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STAGE Hello Again #02 石原 愛子


ステージの上でスポットライトを浴びては眩い輝きを放つ「あの人」。わたし (ぼく) と「あの人」では何が違っているのだろう。正しさもクールも、定義づけで世界の答えは手のひらを返すように変わってしまうけど、その中で自分にとって大事なものを取捨選択して器用に生きてるんだよね、「あの人」も、わたしも。違ったのは運とかタイミングとか割とそんなものだったり。このステージに立っている「あの人」だって、それはもしかしたらキミのことかもしれないってことだよ。だから、ステージの名前は「Hello Again」なんだって。小さなスナックのステージなら、誰だって「あの人」になれるし、それがいつしか大きなステージの「あの人たち」になっていったら、世界は少しずつ変わっていくのかもしれない。

#02  石原 愛子

ー 年齢は?

A  25歳です。

ー 何をしている人ですか?

A  プロ(WJBL バスケットボール女子日本リーグ)のバスケットボール選手をしてます。

ー 生まれは?

A  千葉県出身です。

ー ON / OFFの日それぞれの過ごし方を教えて下さい。

A  ONの日は一日中バスケットをしてるけど、練習が始まる直前まではバスケのことは考えてなくて、始まったらバスケットのことだけ考える。OFFの日は、友だちと会って買い物したり、あとは家族とも過ごすかな。家族との時間が結構大事かなって思うから。

ー 最近夢中になってることは?  

A  最近夢中になってることは映画かな。韓流ドラマ、アニメ... 鑑賞系にハマってるかも。同じものを何回も観てしまうし、これは絶対ずっと観たいなってものはDVDを買っちゃう。今は韓流ドラマを3本掛け持ちしていて、トッケビ、むやみに切なく、サム マイウェイってやつ (笑) 

ー 自分はどんな性格だと思う?

A  難しい質問だね... なんだろう。でも人と何かしてる時が楽しいなって思う。性格は明るいと思うけど、たまに明るく頑張っている時があったり... 言葉では表現出来ないんだけど、色々考えて自分の中で処理しちゃうことが多いかも。自分でもよくわからないね。

ー 人生最大の出来事は?

A  いっぱいあるなぁ、いっぱいあるけどやっぱり高校生の時に大切な友人が亡くなったことかな。あんなに簡単に人って死んじゃうんだっていうのがすごいショックだった。うーん...良いことじゃないかもしれないけど、それかな。

ー 無人島に3つだけ持っていくとしたら?

A  マッチ、ラジオ、大きめのタオル (笑) 

ー 好きな場所は?

A  表参道付近とおばあちゃん家。

ー 生まれ変わるとしたら?

A  男になりたい。男子校に入りたい。

ー 小さい頃の夢は?

A  アイドル。

ー 5年後何してると思う?

A  全くわからないけど、結婚できていれば嬉しい。多分バスケはもうやっていないと思うから、その時に自分に合った仕事が出来ていたら良いなって思う。

ー 会ってみたい人は?

A  チームラボの猪子 寿之さん。アナザースカイと情熱大陸を観て、すごい面白い人だったんだよね。

ー 自分の中のルールは?

A  無理はしない。

ー 「ONLY」とは?

A  私はチームで普段行動してるじゃない?チームってなるとONLYがあんまりない気がする。だから逆にONLYっていうものに、羨ましさ、憧れみたいなものはある。ONLYが欲しい。オリジナルってイメージはあるけど、自分にはあるとは思ってない。団体でいるとみんなと一緒になりたくないみたいなのはあるけど、だからといって変に意識して違うことをしたいとも思わないかな。

ー バスケットボールに関していくつか質問させて下さい。今シーズンで実業団でのキャリアが7年目となり、25歳という年齢は中堅より少し上ともいえる年次になりましたね。またキャリアの途中でバスケットから離れた時期もありながら、当時リーグ8連覇中のJX ENEOSに移籍しカムバックされています。特異なキャリアでもあると思うのですが、そのような部分も含め、改めてバスケットボールと自分はどんな関係性にあると思いますか?

A  年齢を重ねるごとに変わっていってると思う。ハイテク(高卒で日立ハイテクに所属)の時は18歳で入って正直バスケットだけをがむしゃらにやっていて、仕事の感覚ではなかった。でもJXに移籍してからは、バスケットでお金を稼いでいるっていうのを凄く実感してる。それも、一度バスケットを辞めて、アルバイトをしてお金を稼ぐことの大変さを知ったり、その1年の間で働くことへの価値観が変わったんだと思う。バスケットが好きだからJXでバスケットをもう一度やり直すことにしたけど、でも今は仕事としてやってる感覚がある。

あとは自分で気づかなきゃいけない環境にいるっていうのを移籍してからすごく感じた。自分から行動しないと、本当に何も起きないし、改善されない... 周りの人に何か言ってもらえることもあるけど、この年齢になると本当に言われなくなる。だけど今は責任というか、結果で返さないといけない状況にいることを理解してるから、これも仕事っていう感覚なのかもしれない。

ー 一選手として、自身が実業団に所属するようになってから今までを通して、WJBL(日本の女子実業団バスケットボールリーグ)を取り巻く環境に何か変化を感じることはありますか?

A  なんていうか、メディアに対してもっと出ていけばいいのにとは思っていて。個人的にはJXに移籍してから周りに見られてる環境っていうのが移籍前と比べて、あ!こんなにも違うんだ!っていうのはあったんだよね。でもそれでもまだ足りないって言われてるし、実際足りていない。全体的に見るとあんまり変わってないんじゃないかなとも思う。でも日本女子代表のアジア3連覇、リオ五輪の活躍とかでその年のリーグ戦の動員数が増えて、試合も会場満席で立ち見状態とかもあったから、そういう反響があることも確かで... でももっともっと知られるべきだし、知ってもらいたいなとは思う。

ー バスケットボール選手としては自身のやるべき役割を飄々(ひょうひょう)とこなし、感情を露わに見せない姿、また東京成徳高校出身のバックボーンが見え隠れするクリーンで器用さの光るプレースタイル、普段のコートの外でも肩の力の抜けた自然体な姿がとても印象的なのですが、自身にとって「頑張る」とはどういったことだと思われますか?

A  頑張る原動力は、負けず嫌いっていうのが根本にあると思う。でも、あんまりそれを露骨に出さないから、追い打ちをかけられるように怒られてる時とかも「はい」だけみたいな返事で多分勘違いされるんだと思うけど (笑) 言葉で言うと頑張るなのかもしれないけど、感覚的には頑張るんじゃなくて、余計なことを考えず、やるべきことに専念するみたいなかんじ。最終的には気持ちの部分だね。あとは自分の感情に惑わされないようにすること。ミスした時は焦ったりするけど、その自分の気持ちに負けないようにする。気持ちを乱した時点で自分がダメになることをわかっているから、多分そこでも闘ってもいると思う。

ー バスケットに限らず総合的な自分の「ONLY」を形作っているものは何だと思いますか?

A  考えたこともなかった。自分のONLYってなんなんだろう...ものごとに対して「察する」チカラが自分の中で特別なものかもしれない。例えば日常生活の中で、自分が何か思ったことがあっても、ここは何も言わない方が良いな...とかっていう、その「察知」が強すぎて、たまに自分の本当の気持ちや意見を言えてるのかなって思っちゃったりもする。あんまり態度に出すのは好きじゃないんだけど、たまに態度に出せる人が羨ましくもなる。でも言い換えると「察知」は、自分がチームの中で生きるためにすごく重要なことでもあって、強みでもあると思う。あとは、友だちや家族、チームメイト、ファンの方っていうのは、自分にとって何にも代え難いもので、その人たちを大切にしたいと思う気持ちも、察することに繋がる部分がある気がする。

ー では最後に明日の予定を。

A  練習です (笑) ウエイトです。頑張ります。

Model : Aiko Ishihara @ai__c07

Photography : Yuri Horie @yuri_horie

Hairmake : Honoka Takahashi @honchan57

Styling&Interview : Minami Akagi @ranran373

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