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バンド Yüksen Buyers House 独占インタビュー!!後編


やって参りました後編。まずは前編に引き続き、メンバーの音楽ルーツについてお話して頂きます!Tsukasaくんとユッケくんもまた異なるルーツを持っていて、4人の個性や興味の幅が見えてくることで、曲の聴こえ方もより深みが増してくるのではないでしょうか!ではでは後編スタートです!

T 掘り下げる要素ってCMでも映画でも色々あると思うけど、それって自由なもので、僕は自分の好きなものから掘り下げてる。

Y イギリスの音楽ばっかり聴いて...でもあれかも、好きな音楽はいろんなバンドやりながら聴いてきたってかんじかもしれない。

ー Tsukasaくんはどうですか? T 僕はなんだろうな。中学校の時は野球部だったんだけど、映画が大好きで映画から広まったっていうのはあるかな。色々観てたけど例えば、20世紀少年観て、T Rex 聴くようになったり、ディスタービアっていう映画が好きなんだけど、その映画の中で Kings of Leon が流れてて、好きになったりとかしてたかな。 S Tsukasaのベース始めたルーツは? T ベース始めたルーツ…ちゃんと好きになったきっかけは Chemical Brothers だね。僕は、友だちとか親に音楽好きな人がいなかったから、全部自分で掘り下げた結果っていうかんじになってるかな。Sigur Rós とかも好きだったけど、Sigur Rós 好きな友だち誰も居なくて。でもまぁ別にいいやって今に至ったかんじ。

S あとTsukasaはCM大好きだよね。 T テレビっ子だから。Chemical Brothers も元々エクストレールとか、三菱地所のCMとかで観てたりして… 一同 (笑) S だからCMに使われてるBGMとかも詳しいよね。 T エクストレールは Chemical Brothers 起用の後に、80KIDS 起用したりとか。それでまた聴き始めたりしたね。縛られることなく、自分の好きなところから掘り下げてた。掘り下げる要素ってCMでも映画でも色々あると思うけど、それって自由なもので、僕は自分の好きなものから掘り下げてる。

ー ユッケくんはどうですか? Y 音楽ルーツか…それこそ10代はイギリスが好きで、イギリスの音楽ばっかり聴いて...でもあれかも、好きな音楽はいろんなバンドやりながら聴いてきたってかんじかもしれない。 S バンド歴が長いよね。 Y それこそ高校生の時に、今の DYGL の秋山とバンドやってて、その時はUKリバイバルとかUKロック大好き!みたいな典型的なKIDSだったから、秋山もKIDSで趣味が合うからバンドやってて、大学入ってから同級生だったNaoya (Takakuwa) と Batman Winks を始めたりして、Cemetery のkotaとGROVESってバンドもやったし、そうやっていろんなバンドをやって、その都度、参考になる音楽聴いたりしてそんなかんじ。元々小学生の時は The Beatles が大好きだった。でも The Beatles じゃなくて、The Who のKeith Moonに憧れてドラム始めて...っていうのも、小学校高学年の時、友だちがいなかったから音楽室で遊んでてそれでドラムを始めたっていう(笑)中学校に上がる時に軽音楽部入りたいなって思ったんだけど無かったから吹奏楽部に入った。そのタイミングで、Yikiki Beat の野末に中学の入学式で話したら (中高一緒) 、めちゃくちゃ音楽詳しい人だったの。それで Oasis 教えてもらってどハマりした。野末は「 Oasis なら1st 聴いときな〜。」みたいなかんじでさ (笑) 一同 (笑) Y ほんと今でも覚えてる。入学式の時に話してて、洋楽聴く人周りにいないからなんか教えて欲しいって言ったら、じゃあ oasis の1st 聴きなよって。俺はそれにめっちゃ感動してっていう。

S Oasis 好きだったら、ドラムじゃなくてギターやりそうだけどね? Y ギターやりたかったんだけど、小学校の音楽室にドラムしかなかったんだよね。暇だったから、いろんな楽器探したんだけど、何もなくて。同級生のお兄ちゃんがドラムをやってたらしくて、その同級生がドラムの叩き方みたいのを真似して見せてくれて、「これはめちゃくちゃ格好良い!」ってなってドラムやり始めた。みんなが外で鬼ごっこしてる間、それまでは図書館に引きこもってたんだけど、それを変えてドラムを練習するっていうね。それから中学校で吹奏楽部に入ってからも、ドラム叩くためにパーカッションやってたね。

ー 昨年「Out of the Blue EP」リリース時には韓国でライブをされていましたがその時に感じたことなどあれば教えてもらえますか?

A なんか向こうの方が、ちょっとネオン味があるっていうのを個人的には感じたかな。あとは、みんな機材がちゃんとしていると思った。プロ仕様のものを使ってるし、ペダルボートもしっかり組んでる。日本のインディーシーンだと、機材とかも安いもの使ってて、ペダルコードもあんまりちゃんと組んでないっていうか、その場で毎回繋いでるんだけど、韓国でやってたバンドはしっかりしてた。

S それも多分、本業としてアイドルのサポートバンドだったり、プロとしてスタジオミュージシャンとかやっている人も多かったからなのかもしれない。たくさんのバンドとは一緒にやってないからシーンとしては捉えられてないけど、日本と違って韓国は環境があんまり良くなさそうだった気がする。

Y そうだね。

S なんていうか、流通関連とか。東京だったらCOCONUTS DISKあってBIG LOVE RECORDSあってとか、アマチュアバンドでも流通回せる感じがすごいあるけど…

Y 率直に言うと、日本は音楽自体の土壌はあるけど、韓国はあんまりないんだなって思った。

A 韓国はアメリカ文化の影響をすごく受けていると思うし、ヒップホップが昔から強いからリスナーの耳もそっちに寄ってるんじゃないかなって思う。あとは韓国はストレートに模倣しようとするのが得意なのかも。日本人て日本風にしちゃう。それが良かれ悪かれあると思うんだけど… 模倣するのは悪いことだとは思ってないし、素直に模倣しようとするアグレッシブさは向こうの方があるなって思った。

S 国内じゃなくて、外に向けてるっていうのもあるんじゃないかな。キュレーターが国外に向けてやっているというか。日本だったら国内でも市場が広いから外に向けなくても良いのかもしれないけど。僕が思ったのは、バンドが重宝されてないかなっていうこと。行った時に話をしたバンドの人は、インディバンドでは売れることはないとわかっていて、プロのサポートミュージシャンとして別に仕事をしてる。流通先も少ないし、メジャーとインディの差も激しいから、ライブハウスで手売りとかしてるみたい。でも彼らはプロでやってるから演奏も上手なんだよね。また7月に韓国にライブしに行くから楽しみだね。AKUA っていう韓国のバンドの企画でやりに行くんだ。

A ラップミュージックもそうだけど、今アジアが注目されてるからアジアでライブやれたらって思うよね。

S タイとかね。Yellow Fang とかもいるしね。

S バンドとして自立したいっていう気持ちがあって、ワンマンライブをやれるようになりたい。

A 彼 (Sho) はメロディが立つものを作れる、そういう意味で僕ら4人が聞いてきたいろんな音楽を、そのポップに詰め込めることができたら良いなっていうのは最近思う。

ー これから目指したい目標や方向性はありますか?

S 軸を持ちたい。

A 僕らは海外のシーンに呼応したかんじで、軸はあるにはあるんだけど、もうちょっと細かく突き詰めたい。

S 今まで「こういう音楽やりたい」っていう風に、曲を作ってきたわけではなくて、僕が中心に曲を作ってるから、その時々でハマってるものに対してアプローチしてきたけど、そうじゃなくて自分たちの中で軸を作って、その肉付けとしてハマってるものとかを加えて打ち出していきたいと思う。ユクセンっていう軸に対して、何かを加えてアプローチしたくて… 今はある意味、軸が広いからそこも狭めてまとめたい。活動としては、バンドとして自立したいっていう気持ちがあって、ワンマンライブをやれるようになりたいし、自分たちを見にきてくれるお客さんだけでやりたいっていう気持ちがある。

Y そのために自分たちのやることを固めたいし、わかりやすく提示しなくてはいけないかなと思う。

S だからそこが今大変だなって思う。

A アーティストが何をするかってなったら、曲として出すのは結果であって、自分たちのルーツの「ここ」を引っ張ってくる、提示するのがアーティストなのかなと個人的に思ってて。SHOくんがポップなものが好きということもあるけど、彼はメロディが立つものを作れる、そういう意味で僕ら4人が聞いてきたいろんな音楽を、そのポップに詰め込めることができたら良いなっていうのは最近思う。

S あとは自分たちが共感できる音楽で、日本の市場に乗ってる人っていないと思ってて。土壌自体がないし、インディなりアンダーグラウンドでやってる人しかいないっていうのが現状で、そうなってくると一緒にやりたい人って本音でいうと、その場所にしかいない。自分たちが作ったものをどうわかりやすく見せるかみたいな部分、僕らはそこが苦手なのかもしれないとも思ってる。いくら良いもの作っても聞いてもらわないといけない思うから。

ー 語弊があったら申し訳ないですが、ユクセンの曲はすごく聴きやすくて、普段ポップソングしか聞かない人たちにもトライしやすいと思います。お洒落な女子とか男子とかも好きそうなかんじ... (笑)これは良い意味としてです! 私もより多くの人に聴いて欲しいと願っています。では最後に明日の予定を (笑)

S 仕事です。

T 仕事です。

A 仕事です。

Y 明日の予定は内見です。引っ越そうと思って…

一同 え!まじ! (笑)

Y ちょっと本当に引っ越そうと思ってて... 明日で3件目なんだよね。

S 結構行ってるじゃん (笑)

Yüksen Buyers House のみなさん、ご来店ありがとうございました!他の企画含め毎度のことではありますが、話をして下さるお客さまの姿に店主はいつだって夢中になってしまいます。今回の彼ら4人然りどのお客さまも、何かに対する愛だったり、想いだったりを、飲み食いしながら楽しそうに話していて側から見たらただの飲み会・お茶会なんです (笑) でもその中で、真剣さが垣間見える澄んだ眼差しとかっていうのがほんの一瞬、光を放ったように見えて、そんな瞬間にいつもいつも店主は心奪われてしまったりする次第です。長々と失礼しました。第2回ご予約ソファ席でした。おやすみなさーい!

《Yüksen Buyers House》 左から Taiki Aiyoshi(lead GT,26)、Yusuke Takamoto(Dr,25)、Tsukasa Miyawaki(Ba,24)、Sho Matsumura(Vo,Gt,25) 2014年に結成。2015年6月、LAのバンドLa SeraのJAPAN TOUR 2015 にツアー・サポートアクトとして帯同。自身で販売した1st CD-R、Miles Apart Recordsよりリリースされたカセット、Rhyming Slangとdisk unionの共同リリースとなった7inchはいずれも完売。2017年8月、初の全国流通となるCD作品をリリースした。2018年7月、韓国のバンド AKUA とRHYMING SLANG による日韓合同コンピ【FRESHALWAYSONX RHYMING SLANG】に参加しリリースパーティに出演予定。Instagram @yuksen_buyers_house

Live Photography : Tomohiro Takeshita

Like a Snack Photography : Hibiki Nakamura

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