top of page

第2回 arch紹介制倶楽部 REELデザイナー 宗片 晴果さん×THE LOCAL COFFEE STANDヘッドバリスタ 大槻 佑二さん 後編

さてさて!前編では、一つ目のテーマは「ライフスタイル」についてでしたが、皆さまのライフスタイルにもコーヒーとレザーは身近に存在するものでしょうか?生活する上で意識的or無意識的に行っていること、必要or不必要なもの...自分にとってそれらは何なのかを見つめ直すきっかけとなるようなお話でしたね!後編では「消費」と「エシカル」がテーマです。「またそんな◯ソ真面目なテーマ出すんかい!」って思ったそこのあなた、大丈夫です。なんせスナックですから講義風にはなっておりません。お二人が楽しそうに、且つ真摯にお話されている姿を見て店主は、美味しいコーヒー飲みながらあくまでも自分の目線で、ライトにそういった話ができるってとても有意義な時間だと感じたのです (このようなコーヒー屋さんとレザー職人さんの対談のマリアージュはおそらく Snack arch こちらのみになります (声大) ) その雰囲気が皆さまにも伝わりますように...いざ!後編!

Thema 2  消費

O 僕が2年間お店やってきて大切にしているのは、「既存のお客さまにいかにずっと来てもらえる環境を作るか」が勝負だと僕の中で思っていて…

M  なんか、来た人にワクワクしてもらいたいんですよね。ワクワクして欲しいって思うじゃないですか、モノって。っていうのが一番あるかな。

ー 二つ目は「消費」について。今の時代はコト消費 (体験) から一歩踏み込んだトキ消費 (特徴①非再現性②参加性③貢献性) が生活者のニーズであるという見解を基に(参照:「コト消費」では説明できない。博報堂生活総研が新たに提案する「トキ消費」とは? ) お二人それぞれの仕事の在り方を通して「消費」について感じること、見据えるビジョンなどはありますか。

O こういうコーヒー屋さんに来ることがコト消費なんですかね?例えば、ドトールとかに比べて、こういうコーヒー屋さんに来るのってちょっと勇気いると思うんですよ。オシャレなんじゃねーか?看板ないから高いんじゃないか?とか。あとは数ある選択肢の中で「どんなコーヒー飲まれたいですか?」って僕はいつも質問するんですけど、でもその後すぐに「フルーティなのが良いですか?苦目が良いですか?真ん中くらいが良いですか?」って必ず言うんですよ。それを言っても「ちょっと詳しくないんでわかんないです。」っていうのもよく言われますし。こう...やっぱりよっぽどハードル高いんだなと (苦笑) 普段コーヒー飲む人でも言うんですよ。なんか...劣等感じゃないですけど。

M 豆が選べるって言われても、わかんないですもんね。深煎り、浅煎り、フルーティって、いつも何飲んでるんだろう?自分は何が好きなのかわかんない...みたいな。

O だからここに来ること自体がコト消費、自分で調べたコーヒー屋さんに行くんだ!っていう体験だとしたら、コーヒー飲んだ時点で終わってるのかなと。僕が2年間お店やってきて大切にしているのは、「既存のお客さまにいかにずっと来てもらえる環境を作るか」が勝負だと僕の中で思っていて、週3で来てくれるお客さまを、どれだけ保ちながら増やし続けることができるかっていう、3歩進んで2歩下がるじゃないですけど...ずっと来て頂いていても勤め先が移転されて週3来れなくなってしまう方もいる。だから増えるんだけど減る。これのずっと繰り返しなんですよね。でもそれがずっと続けていくコツかなと思って。ずっと変わらず平日普通に来てくれる人とか、週3~4とか来てくれる人、それはもうルーティーンになっているということだから。

大槻 佑二さん

例えば、ここの雰囲気、接客が良いという理由ではない人も多い。こっちは頑張ってはいるけれど多いのかなとも思う。コンビニの味じゃ満足できない、並ぶのが嫌だからこっちに来たとか、いろいろあると思うんですけど、そういう人も満足させながら、週1回しか来れないけどずっと来てくれる人、商品のファンというよりかお店 (人) のファン、それをずっと継続的に獲得し続けるって大変な作業で、何故ならスタッフ教育が必要になって、マインドが必要になるから。それはコンビニにはできないことじゃないですか。だからそれをやり続けるのが僕たちのトキ消費だと思う。僕すごく頻繁にイベントやるじゃないですか。

M そうですね。

O あれはなんでかっていうと、ずっと来てもらって売上を担保するっていうのもあるんですけど、もうひとつは、僕ら (THE LOCAL COFFEE STAND) まだ2年しか経ってないんですが、いろんなことやってるっていうことを一緒に体験してって欲しい。例えば、僕らが1年前に始めたここの展示は本当にただ飾ってもらうだけだった。僕らもアイディアがなかったから。だけど今年からは一緒に商品企画して、売れるものを作ろうっていうところに発展させようとしているんです。去年すごく可愛らしいイラストの展示をやったんですけど、その作家さんは自分の商品を展示しているだけだった、じゃあ今年はその可愛らしいイラストとともにリップクリーム作ろうってなって。

(上) 昨年12月から販売されている「Roasters CAN series」家庭で簡単に美味しく淹れられるコーヒーパックをイラストレーターとコラボし商品化している。(下) イベントの様子 Photo by Nik van der Giesen

M ほー!

O 要は、この可愛いイラスト (画像見せる) でレザーのグッズとかいらないじゃないですか。

M いらない~ (笑)

O 使わないでしょ (笑) あれはかっこいいから(置いてあるREELの商品指差して)この可愛いイラストと合わせても使わないし、需要がない。リップクリームだとみんな使うし、手に取るから良いなってことでやりました。そういうのを1年間かけて僕らもできるようになりました!という部分は、常連さんとかはわかってくれるっていうか、一緒にやってくれている人も去年よりちょっと成長したなって...そういうのもトキ消費みたいなものですよね。だから僕らでいうと、1年前までできなかったことも、1年間かけていろんなことやることで少しずつ成長したと。で、味覚ってなかなか難しいから、1年前より美味しくなったって分かりづらいけど、1年前よりこういうことができているっていうのはわかりやすいから、僕としてはイベントを増やしていくとか、常連さんを大切にする企画とかをやることで、お客さんに居続けてもらう、飽きさせないで満足してもらえることを常にやっていくことが、僕の中でトキ消費を生み出すっていうことなのかなとは考えてました。

M 私はなんですかね~。今年の初めにREELを始めたばかりで、来てくれるお客さまは完全に口コミみたいなかんじ、あとはInstagramを見て来てくれる方ですね。全く知らない方もオーダーしたいって来てくれるので、え~!何で知ってくれたのかな?となることもあって。なんかお客さまに育てられているじゃないけど、やっぱり今まで作ったことのないオーダーとか、今まで考えたことないようなもの、「あ、こういうものが必要なんですね!」って話になったりもするので、すごく今は面白いなって思いながらやってます。自分のブランドとして定番で作っているものがあって、その商品を増やしながら新作とか新しいものを作りながら、オーダーも受けてやっています。

3月に「steef」で行われたPOP UP SHOPの様子

あと、職人て言われることが多いんですけど、ブランドとしたらデザイナーって言われたり、作家さんって言われることもあって、多分そういうのを一般的にクリエーターとかって言うじゃないですか。自分では「作り手」っていう風に思ってて…作るのが好きなのでっていう。それが革で形になったらなってことでレザーを扱っています。いろんなお客さまがいて、イルビゾンテとかで名刺入れ探してたけど、こういう色じゃなくてこの色で作れますか?とか相談されるとすごい嬉しい。あとは自分のイニシャルを入れたいとか、なんかそういうのにちょっとずつ応えていきたいなって今は思っています。

ー 宗片さんは、そういったパーソナルな部分に寄り添って作ってらっしゃる印象がありますが、セレクトショップ内にある工房に、お客さんが気軽に直接行けるのも一つの非日常体験であり、オーダーであれば制作過程に自分が携わっていることの実感を感じられる場所でもあると思います。工房を公開するということは、宗片さんとしては必然的ですか?

(上下ともに)工房内の様子

M 前の会社が鞄屋で、店があって見える場所で作るみたいなかんじで、工房兼お店っていうのが当たり前の認識であって...私の実家も喫茶店があって、その奥で作ってる。父親はマスターって呼ばれていて、コーヒー飲みながらお客さんと喋ってて、でも喋ってるから全然仕事進まないみたいな。何やってんだろうな~、何屋さんなんだろうな~って思いながら私は見てたんですけど (笑) だから洋服屋さんの裏に鞄屋さんがあるって良いなって思って。それで、ドアをつけたんです。ドアの奥にアトリエがあるっていう。ごちゃごちゃしてる方が良いかなって思って、でも商品並べるところはスッキリさせてていうかんじ。なんか、来た人にワクワクしてもらいたいんですよね。ワクワクして欲しいって思うじゃないですか、モノって。っていうのが一番あるかな。

ー 育った環境として馴染みのある、当たり前な環境だったんですね!なかなか珍しくないですか…その環境。

O どうだろう…コーヒー屋ってその場で焙煎してるじゃないですか。なので結構僕も割と同じかも。個人商店の知り合いが多いじゃないですか。だから尚更そうかもしれない。確かに一般消費者というか、個人商店に行かない人からするとそう思うのかもしれないですね。

ー お客さんはそういったことを「新しい」と感じる方も多いのではないかと思います。

M えー嬉しい。

O ワクワク感て大切ですよね。「次何してくれるんですか?」みたいなことよく言われるんです。

M はははっ (笑)

O ぇえ~!って (笑) 考えるんだけどさ、そうなんですよ。うちの話になっちゃうんですけど、ワクワク...僕が1番ワクワクしていて、何をしたいとかじゃないんですよ。例えばさっきの話だと、晴果さんいなかったらクラフトレザーナイト考えなかったし、誰としたいかが1番大切で、この人と一緒に何かしたいっていうのがあります。クラフトレザーナイトを僕がやりたいわけじゃなくて、晴果さんと一緒にやるから楽しいのであって…

M へ~へぇ~ん、嬉しい (泣)

O それが1番大切っす(笑) 僕が1番ワクワクしているから、やり続けることができるというか。じゃないと1年で疲れちゃうし、まぁ疲れちゃうんだけど (笑)

ー でもそれでもやり続けてらっしゃるということが、その証明ですね。

O そうそう、そうですね。

Thema3 エシカル

O バランスが大事で、フェアトレードもやってるんだけど、ちゃんと店舗教育もしっかりしていて、お客さまの手に気持ちよく渡っていますよっていう店づくりも大切。

足もとにいる、自分の周りの人を先に幸せにできるようになったら、そっちもできるようになるのかなと。僕はこっちを考えてからじゃないと、そっちは考えられないから。

ー 三つ目「エシカル 」について。サステナビリティを推進する風潮、「持続可能であること」へのスポットライトが当てられることが急激に多くなったこの頃ですが、ここでは「エシカル 」を広義で捉え、お二人の目線で思うことをお話して頂きたいです。

O エシカルとかトレーサビリティに対して僕は捉われすぎても良くないと思ってて。例えば、よくコーヒー業界であるのが、「同じ農園からずっと買い続ける」っていうことがその農園に対してちゃんと対価を払って豆を買います、ということになる。農園の人たちも賃金が安定するから良い仕事ができる、良い仕事ができるから良い豆が育って、僕らに供給された豆がお客さまに良いものとして供給できるっていうループになっている。それはもちろん良いんですけど、でもそれを全員ができる訳ではなくて。なんか、それができたからすごい!それができてれば良い!みたいなことに対して、じゃあそれを謳ってる割には、店舗でコーヒーを出してるバリスタの態度悪くない?っていうことも多分あると思うんですよ。それは何がいけないかっていうと、最初に言ったフェアトレードの方に力を入れすぎちゃってて、店舗スタッフの教育を少し怠ってしまっている。だからバランスが大事で、フェアトレードもやってるんだけど、ちゃんと店舗教育もしっかりしていて、お客さまの手に気持ちよく渡っていますよっていう店づくりも大切な訳じゃないですか。でも結構できていないお店も多くて...あともうひとつは、最近「スペシャリティコーヒー」って言葉をよく聞くじゃないですか。なんかこう「スペシャリティコーヒーが...浅煎りコーヒーが...」っていうのが前面に出ていて「浅煎りが正義だ」とか「深煎りが正義だ」とか「これはスペシャリティコーヒーなのか?」とか言われたりするんですけど、そんなのどうでも良くて。さっき言ったように豆は良くても、提供する側が態度悪くない?みたいなことがやっぱり全然あるわけで。個人的にはそこはバランスだなぁとは思います。

2018 TOKYO COFFEE FESTIVALの様子 Photo by Nik van der Ginsen

M (提供側の態度が悪ければ) それは通わないな~。

O ね。そうなったらやる意味ないじゃん。買い続ける意味ないし。やっぱり全ては回ってるから、「それだけが正義だ!」ってなっちゃうとそれは違うんじゃないかなと思う。僕はできないならできないできっぱり割り切って、できることをやろうみたいなには思ってますね。そうなると、トレーサビリティーとかサステナビリティとかを強調しすぎたりするのは良くないのかなと思う部分もあります。なので僕はあえてあんまり言わないです。足もとにいる、自分の周りの人を先に幸せにできるようになったら、そっちもできるようになるのかなと。僕はこっちを考えてからじゃないと、そっちは考えられないから。

宗片 晴果さん

M なんか革の話だと、多分そんな深いことを知ってる人って少ないと思うんですけど、なんか革ってベジタブルタンニン鞣 (なめ) しとクロム鞣していうのがあって、クロム鞣しは化学薬品を使っているけど、タンニン鞣しの方が環境に優しい。私はタンニン鞣しを使ってて、クロム鞣しはつるっとしている革で、全然味が出ないんですよ。使っていってもツヤツヤしているやつだから色も変わらないしそのまま使える。薬品、顔料で仕上げていて、タンニン鞣しの方がナチュラルな仕上げなので、使うと手の油分とかで味が出てくる。そういうのが好きで使ってます。最近だと、ヴィーガンとかベジタリアンってすごいいるじゃないですか。海外だとメニューも選べるくらいあるから、それは常に考えさせられるかな。ハイブランドとかもフェイクファーとか使い始めてたりもしますしね。

O 難しいですよね。

M 難しい。だって普通に牛肉、豚肉、鶏肉どれが好き?とかってあるじゃないですか。肉好きだし、食べますし... 私が使っている革は牛革で、食肉にされた革を鞣しています。だからそれを使わせてもらってるってかんじですね。多分ハイブランドは子どものうちに革にしたりするんで、そのために育てているのかどうなのか...。

O そのために育ててる気も…してしまう。

M わからない…ですけど、だから高いんでしょうね。財布でも10万円くらいするし、原価が高いから仕方ないけど。

O 実際原価高いんですか?

M 革は、原価はそこまで変わらないと思うけど、でも普通に牛って喧嘩して傷とかつくんですけど、そういう傷がないクオリティの高いものが、可愛がって育てるっていうのだとしたら、おそらくですけど経費はかかるけど牧場があるのか... 革を鞣すイタリアやスペインの工場とかも、ブランドが持っていてその経費もかかるから、原価は高いと思います。やっぱり動物愛護団体とかが言ってるのはそこですよね、ハイブランドとかのグレーな部分に対してですよね。なんか一般的に私たちが使っている革は、うーん...そんなに害はないと思うんですけど、そこを考え出したらお肉食べれなくなっちゃうから。なんか時代が進むと変わることもたくさんあるし、紙も無くなるって言われてるけど、無くなりはしないと思うし。だから細々やりたいなとは思ってますけどね。

O エシカルとかもそうですけど、自分でできる範囲でやればって思っている人と、「いやいや、そうじゃなくてやるんだよ!」っていう人がいるけれど、それは言い出したらきりがないんで、自分がどこに所属するのかになるとは思います。でも、海外を見習うことはできないかなと思ってて、化学的なことなんも言えないですけど、海外の人って結構過激な部分があるじゃないですか。どっちかに振る人が多い。でも日本人は中間の人が多い。だから、すごい頭の良い人もいなければ、悪い人もいなくて、物凄い意見言う人もいなければ、言わない人もいない。「中間」らしいんですよ。養老孟司先生がバカの壁で確か言ってたんですが (笑)

M はははっ (笑)

O だから貫きたい人は貫いたら良いと思うし。だって周りに牛が歩いている訳じゃないし、畜産業みたいなことをやってる人も少ないしね。

M いろんな肉も食べるからなー。

Questions to One another

M やっぱり思いついたものを形にしたい。人が考えたものを形にしたい。

O コーヒーを広めたいっていうよりかは、コーヒーを含めた僕らの職業だったり、こういう空間の使い方をもっと幅広くしたいし、公民館的な、駄菓子屋的な、パブ的なポジショニングにはなりたいなと思っている。

ー お互いへ質問をお願いします!

O 前の会社を辞めて、今は自分のブランドをやってらっしゃるので、すごく自由になった部分があると思うんですけど、どんなことを表現したいと思っているのかな、どんな意味があってとかはないかもしれないけど、自分でレザーブランドをやることになって何を表現したいのかなって。

M なんか、前の会社はやっぱりロボットじゃないけど、1日の生産があって「このサイズの鞄を何個」みたいなかんじだったんだけど、うーん...でもやっぱり思いついたものを形にしたい。人が考えたものを形にしたい、でやっぱり人と絡んで何かを作りたいって言うのがすごく強くなってきちゃって。この人とあの人と一緒にやりたいなっていうのが、そのとき働いていた会社では表現できないし、自分でやるしかないなってなって。そうですね、それが1番強いかなって。そしたら徐々にそういう人が増えてきてくれるのかなみたいな。そうですね。

O 良いですね。

M で、辞めちゃいました (笑)

O 辞めちゃった♡みたいな言い方 (笑)

M 私はLOCALの今後がとても気になります。コーヒーフェスティバルもやってるじゃないですか。

THE LOCAL COFFEE STAND

O コーヒーフェスティバルは運営企画みたいなかんじですかね。今後の展開...全然読めないですけど、どう展開するかは出たとこ勝負なんです、基本的に (笑) 僕がやりたいのは、何だろう... 公民館的な、駄菓子屋的な、パブ的なポジショニングにはなりたいなとずっと思っていて。なんか最初の方に話したコーヒー提供する店員さんの態度や雰囲気が悪いとか、言ったと思うんですけど「コーヒーしか置かない、うちは。」みたいなお店が特に東京って多いんですよ。地方に行けば行く程、店員さんもアットホームだし、料理とかもちゃんと出すし、良い空間って多かったりする気がします。東京にいるとあんまりそういうのがなくて、でもやっぱりこういうコーヒーのあるべき姿に対して、別にスペシャリティコーヒーを広めたいなとか思ってなくて、コーヒーを広めたいっていうよりかは、コーヒーを含めた僕らの職業だったり、こういう空間の使い方をもっと幅広くしたいなと思ってて。こうして今も、何かを生み出している訳じゃないですか。この場所を通して何かを生み出せる場所にしたいなと。昔のコーヒー広まった環境がそんなかんじなんですよ。喫茶店で一人静かにコーヒー飲む人もいれば、おばちゃんたちが井戸端会議してたりとか。よくパソコン禁止とかもあるけど、僕は全然OKで。そこでものごとを生み出せればすごく良いのかなと。あそこに行けば何かが必ずあって、情報が得られて、何かを生み出せるような空気のある環境にしたい。っていうのがやりたいことですね。あんまりそういうことをやってるお店ってないから... だって会議室に行ってもそういうことって生まれないし、だからコーヒーやお菓子を持ち込んだりする訳じゃないですか、良い空気感を作るために。それを常に作れている環境が作れたら良いなと思います... はい!

M 楽しみっす!

ー 明日は何されるんですか?

O 明日の予定は元気に生きている予定です。

M (笑)

O 明日ここで働いてます。あ、明日はイベントやりますね。夜の営業時間を23時まで延長をする日。うち閉まるの早いんですけど、なんかお客さんも増えてきたこともあって、単純に長くやりたいなって思って。平日の夜来たいと言ってくれる人が増えたから。

M すごいな~。私は明日仕事行って~、夜は友だちとご飯です〜。

(左) 大槻 佑二 / THE LOCAL COFFEE STAND ヘッドバリスタ兼責任者 / 1987年生まれ / 埼玉県出身 / スペシャリティコーヒーショップのパイオニアである「Paul Bassett」のバリスタとして活躍後、「TOKYO COFFEE FESTIVAL」を企画し、2015年の初開催(9月と12月)では延べ4万人超を動員し、今年の3月の開催時も大いなる盛り上がりを見せた。Instagram @yuji__otsuki

(右) 宗片 晴果 / REEL デザイナー/ 山形県出身 / アパレルメーカーに勤務後、革の世界に入る。7年修行した後に自身のブランド「REEL」を立ち上げ、2018年に本格始動。祐天寺にあるユーズド・セレクトショップ「feets」内に工房を構えており、革の仕入れ、裁断、縫製、仕上げまで全ての工程を自身で全て行っている。好物は魚。Instagram @reelneedle

対談終了後も、お二人で早速一緒にやりたい企画について楽しそうにお話されている姿が印象的でした!瞬発力...!!

グッドなアイディアはグッドな場所から生まれるとはまさにこのことなのですね。大槻さん、宗片さん、ご来店ありがとうございました! (お邪魔しました!)

では、おやすみなさーい!

最新記事
アーカイブ
タグから検索
bottom of page