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バンド Yüksen Buyers House 独占インタビュー!!前編


本日のご予約ソファ席には、Yüksen Buyers House (ユクセンバイヤーズハウス) のみなさんにお越し頂きました!Snack archをオープンした当初からお越し頂きたいと思い馳せていたところ、なんと!この度実現致しました!ところでどんなバンドかって?… では聴いちゃいましょう。iTunesで即ダウンロード、からの聴きながらこの記事を読んで頂くのがマストってことで。

(↑みなさん、ワンクリックですよワンクリック。必ずクリックよ〜)

さてさて準備 (酒とつまみとイヤホン) は宜しいでしょうか!!韓国でのライブもこなしている彼らに、バンド結成から各々の音楽ルーツ、これからの活動について話して頂きました!例え彼らの音楽を知らなくても、少しのお勉強にもなるし、自然体な話の雰囲気とか、そんな彼らが創るメロディとか、その全てにおいて押し付けがなく綺麗でスタイリッシュなものだと感じられるはずです。つまりは So cool なバンドだということで。ヒアウィゴ‼︎

ー Yüksen Buyers Houseの皆さん、こんばんは!ではまず初めにメンバー紹介お願いします。

S ギターとボーカルをやってるMatsumura Shoです。

Y ドラムをやっているTakamoto Yusukeことユッケと申します。

A リードギターのAiyoshi Taikiです。

T ベースのTsukasaです。

S なんか、電話してるみたいになったね(笑)

ー バンド構成含め、結成に至るまでの過程をお聞きしても良いですか?

S 僕は自分たちで曲を作るバンドがやりたくて。大学に入学して趣味合うやつを見つけていったんだけど、ここにいるメンバーだと最初からいるのがTsukasaで、あとは辞めちゃったギターとドラムがいてその子たちは就活で辞めてしまったんだよね。その後に大学の先輩のAiyoshiさんが入って、そのタイミングで新しいドラムの子が加入したんだけど、半年くらいで辞めるってなって、入れ替わりでユッケが加入したっていうかんじ。ユッケは Batman Winks っていうバンドでドラムをやってて、対バンする機会があったんだけど、そこでユッケがユクセンを気に入ってくれたこともあって、一緒にやろうってなった。

A ギターボーカル(Sho Matsumura)とベース(Tsukasa)とリードギター(Taiki Aiyoshi)は大学が一緒ってかんじ。

Y 僕は違うんだけど、お互い外で活動している中で出会ったってかんじ。

S 元々僕は Batman Winks が好きで、憧れの存在だったんで結構嬉しかったっすね。あとは、その出会いがあったのも、Rhyming Slang っていうイベントがあって、そのイベントに出るようになってから、Batman Winks とか DYGL とか Yikiki Beat とか Cairophenomenons とかと一緒に出るようになって、そこから活動的にも広がっていったかんじ。それまではあんまりイベントとか出てなくて…てかそもそも知られてなくて(笑)だから普通にライブハウスにお金払って、よくわかんない対バンとかで一緒にやってた。でもそこで Rhyming Slang のイベンターのsueさんて人が僕らの曲を聞いてくれて、然るべきところでライブができるようになったってかんじです。

ー バンド名の由来を教えてもらえますか?

S バンド名の由来は彼(Tsukasa)がつけたんですけど…。

T あれだよね、ウムラウト (üの点) を入れたくて、ただそれだけっていう…。

S あと「DALLAS BUYERS CLUB」っていう映画があって、なんか当時「TWO DOOR CINEMA CLUB」から始まり、響きが英単語3文字みたいなものが結構あって…でもクラブはなんかやだなって。でも結果、クラブって言われることたまにあるんですけど(笑)でもハウスにしようかってなった。

T 「Yüksen」はドイツの地名から取っていて、「DALLAS BUYERS CLUB」も地名が入っていたし、あとは検索したときに、ヒットしやすいのが良いなと思って。

S このバンド名になる前が、バンビって名前で…

ー 可愛いですね (笑)

S それも「TOKYO POLICE CLUB」っていうバンドの曲名から取ってたけど、それも違うし、ちょっとダサくねってなって考え直そうと。考え直すなら今だ!みたいな(笑)それで決まったかんじかな。

ー 今の4人になったのはいつ頃ですか?

A バンド自体は2014年結成だから、2015年の秋くらいにこの4人の体制になったかな。

ー 曲作りについてですが、普段どのように進めていくのでしょうか?

S 僕が一応メインで、大まかなコード進行とかこんなかんじで作りたいっていうのを提示して、それをみんなで研磨していくイメージ。僕が結構粗いかんじで作っちゃうから、他の3人が俯瞰で見てくれてるかな。

A 各アレンジとかも細かく直して、意見とかあったら言ったりして、最終的にまとめていくね。

S ユッケの家でみんなで集まったりもする。家の設備がすごい良いから。

Y そんなことないよ。

A 今日も金のブレスレットしてるもんな(笑)

S 宅録環境がすごい整っている。なので僕がデータで送って聞いてもらって、そこからスタジオとかユッケの家で集まってやったりとか。

ー ユッケくんの家の設備は何があるんですか?

A 単純に家にベースとギターが置いてあって、良いスピーカーがあって…

Y いや、あれは超普通で…

A あとは家が広い。Shoくんの家でやったら音量出すと隣の人に怒られちゃうからね。

S 深夜にガンガンやってたらね(苦笑)

A いや、この前やりながら「Shoくん、これ良いのかな…」とは思っていた(笑)

ー また、曲の歌詞は全部英語ですよね。Rhyming Slang で一緒のDYGL、Tawingsなども同様だと思うのですが、それは何か自分たちにとって特別な意味があるものですか?

S そもそも洋楽を聴いてきたっていうのもあるんですけど、歌メロから作るから、そうなった時に英語っぽい「ラララ」みたいな英単語の羅列で作ると自然とそうなるのかも。日本語にしない理由は特に考えてはいないけど、それが自然になってる。言葉をどうしようとかってあんまり考えていなくて、そもそも日本語でやろうっていう選択肢自体はなかった。

A Shoくんがリフとかをメインに作ってくれて、たまに足りないなってところを足したりとか、なんか勝手にアレンジしたりとか弾きやすく変えたりとかはあるかな。

S 音として捉えてるよね。音色とかそういうところを捉えてくれてると思う。あとは、曲作りを始めたのが大学入ってからで、その時はチルウェーブとかドリームポップとか、Wild Nothing とかのライブが全盛の時で、それをやりたいなと思って最初は始めたのはありますね。きっかけというか。

ー ちなみに「Out Of The Blue EP」にも入っている「Slowdance」はソフィア・コッポラの映画が着想源というのは本当ですか?

S 一応本当なんですけど…本当はそれあんまり言いたくなかった… (苦笑) この曲はバンドを始めた初期の大学3年生の時に書いた曲で、なんかそう…歌詞とかも稚拙な気がして。でも、そういうものに着想を得て書いたというのは事実ではあります。

ー その答えは意外でした‼︎ 個人的には大好きな曲なので、これからもライブでも歌ってください‼︎

S Bloc Party を掘り下げていく内に、ニューウェーブとか80年代の音楽とかに辿り着いて、自分がやりたいかんじになっていった。

A 時代のものを聞くっていうよりは、自分の本当に興味あるものをずっと掘ることばっかりしてた。

ー 昨年発売された「Out Of The Blue EP」は、エヴァーグリーン、イノセント、エモーショナル、そんなワードが浮かんでくるようなサウンドですが、自分たちが影響を受けているカルチャーはどのようなものですか?

S カルチャーでいうと80年代がすごく好きで、Factory Records (UKのインディレーべル)とか、New order であったりとか、マッドチェスターとかも好きで…そこからはルーツとして結構影響を受けていると思う。

A 俺は父親がその辺の時代の音楽が好きで、自分がまだ幼い頃、車に乗って流れていたのが New order とか Echo and the Bunnymen とかだった。意識的に音楽を聴くようになってからも、その辺は聞いてまして…やっぱり Joy Division とか New order とか Echo and the Bunnymen とかはやっぱり自分の中ではルーツとなっているかなと思う。

S Aiyoshiさん、そういう今までの生活の中で「染み付いている」っていうのはありそうな気がする。

A その他に幼い頃、車で流れていたのは、The Rolling Stones、Red Hot Chili Peppers。

S 良い親だ...。僕はそういうかんじではなくて、ガレージロックリバイバルがドンピシャな世代で… Bloc Party とかもすごい好きでっていう。始めた時もそこで初期メンバーがみんな Bloc Party が好きで、そういう音楽やりたいねって言ってた。Bloc Party を掘り下げていく内に、ニューウェーブとか80年代の音楽とかに辿り着いて、自分がやりたいかんじになっていったてかんじかな。

A 僕は、大学入る手前で邦楽を聴き始めて、それまでずっと洋楽しか聞いてなかった。そこからゆらゆら帝国とか聞いたりして...

S 洋楽から影響を受けた邦楽の方が好きってことだよね。

A そう。影響の受け方がより見えている方が好き。「洋楽のアーティストから影響受けた邦楽のアーティスト」に影響受けてるとかっていうのはあんまり好きじゃなくて直で受けて欲しいみたいな…それ自体が悪いとかではないけど、直で影響受けている方が良く聴こえるし、掘り下げると自然とそうなってくると思う。掘り下げが足りないと表面的なマネになってダサい邦楽になるのかなって思う。日本でロックンロールやるにしても、フランキーとかミッシェルとか…その前辿ればルースターズとか、そういうところまで掘って欲しくて。僕はそこまで掘れてる...だからお前も掘れやっ!みたいな気持ちになったりする。

一同 (笑)

S 僕は高校の時にフランキーとミッシェルが好きで、そこからガレージロックとかちゃんと掘り出したりした。だから僕がシンセ弾くとか思ってなかったっすね。もっとゴリゴリなバンドやると思ってた。結構ハードロックとかメタルとかも好きだったから。そもそも中学校くらいから音楽聴き始めたけど、最初の方って単純に友だちとの話題合わせみたいなかんじで音楽チャートのやつ聴いてたけど、中2の時にギターやってる子に知り合ってからかな... わりとその子が超オタクで、中2にしてアクモンとか聴いてたりして、わ!みたいになって(笑)その子にMDとか借りてたりしたな。その頃からめっちゃ聴くようになって目覚めたってかんじですかね。それなかったらバンドやってない。

A 僕も中学生の時にアクモンとか聴いてて、PVとかをスペースシャワーとかで見るんだけど、見返したかったら着メロサイトで見るっていう…

一同 あぁーー!(感嘆)

A でも、みんながこれ時代だよねっていうのに、乗れなかった節もある。みんながGABBA言う前にGABBA掘ったりとか…

S 大学1年くらいからガバガバずっと言ってたもんね(笑)

A 時代のもの聴くっていうよりは、自分の本当に興味あるものをずっと掘ることばっかりしてたので…

S Aiyoshiさんは濃いよね。オタクだもん。だから誘った僕は。

さてさて!前編いかがでしたでしょうか?続くTsukasaくんとユッケくんの音楽ルーツについては後編にて!今のうちにおかわりの缶ビールご用意をお忘れなく!では後ほどお会いしましょう!

Cover Photography : Mizuki Sekiguchi

Live Photography : Tomohiro Takeshita

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